大学寮

ただいま帰ってきました。もう12時半だ。大学で勉強してくるつもりだったけど、9時半から友達の寮に遊びに行って、3人の部屋も回った。
大学寮って設備が簡単で、部屋も狭いけど、隣の人、隣の隣、上の階、下の階ほとんど皆知っているから、実は面白い。ご飯を食べさせたり、食べさせてもらったり、いろんな話をし、たくさんの友達が出来る。
昔大学時代のことを思い出した。8人一部屋(8畳ぐらい)で、二段ベッド4つが並んで、中央に長いテーブルが一つ、あと小さなタンス人数分だけ、トイレも、シャワーも洗面台も何もない。いまでは考えられない生活だったけど、当時は別に何の不自由もなかった。
あの時、地元の人以外全員寮に入らなければいけなかった。週末になると、夜帰ってこない人がいるかどうかをチェックするため担当の人が見に来る。門限は10時。消灯時間は10時半。
当時まだ携帯電話が贅沢品で、学生にとって手が届かない存在だったため、門限以降、8階建ての女子寮に居る我々はロビーにある4台の公衆電話を使うしかなかった。実家に電話する人や、友達と連絡する人や、一番多いのは恋人との長電話をする人達だった。4台の公衆電話を待っている人がずらっと並んできれいな4列になる。「遅い、遅い」と他の人に対して文句言ったり、腹立ったり、自分の番になると平気で30分、40文喋っちゃう。基本的に夜電話を使っている人は急な用事なんてない、どうでもいい話をしているだけだ。誰でも後ろに待っている人がいるから、早く終わらせようとしない、理由は簡単で、自分はこのため何時間も並んでいたからだ。皆これを承知しているから並んでいるのに、どうしても頭にくる。よく本を持って並びに行く人がいるが、怒っても焦ってもしかたがないから、この時間をより効率に使う必要がある。
8人が同じ部屋に住んでいるのは簡単なことではない。朝もう少し寝たいのに早起きする人に起こされたり、夜眠いのにお喋りする人がうるさくて眠れなかったり。小さなことで喧嘩したり、また仲直り、一緒に笑ったり、泣いたり、いろいろありました。長いけど短い4年間だった。

今日はここまで、お休み。